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元気になる動画は?
なんで荒川静香さんがオススメ?
裏話は?

冬の時期になると思い出すオリンピックの光景。2006年のトリノオリンピックで唯一日本人で金メダルをとった荒川静香さん。というより唯一のメダルでした。

このときの演技が本当に素晴らしくて、僕はフィギュアスケートの完成形がこの荒川静香さんの演技だと思っています。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。30分のショーから2時間の舞台まで出演回数は5,000回は軽く超えているんじゃないかと思います。レッスンを受けるのが大好きで、ひたすら踊りまくっていました。今もレッスンは継続中でフリーのダンサーとして活動中です。

kazu

今回は泣きたくなったら見る動画「荒川静香さんのトリノオリンピックフリーの演技」をご紹介します。

※3分ほどで読み終わる記事です。荒川静香さんのオリンピック動画のリンクも貼っています。

ツライとき見たくなる荒川静香さんのトリノオリンピック

ダンス上達のために

当時はまだプロとして踊っていない時期で、1日6時間くらいレッスンに通い詰めていました。それと同時に、舞台をみたり、映像をみたり、とにかくいろんな表現を吸収することに必死でした。

当時はyoutubeもそこまで普及していなかったので、テレビが勉強のツールでした。中でも荒川静香さんのトリノオリンピックでの演技は、ダンス上達にとてもいいヒントになりました。

当時の記憶を思い出す

荒川静香さんのトリノオリンピックの映像を見ると、当時の自分の状況をすごく思い出します。たしかテスト期間でした。朝まで勉強していて、気づいたら朝7時過ぎころ。

好きだった中野友加里さんが残念ながら出場せず・・・。さらに言うと、ぼくはミシェル・クワンやキャンデロロの時代が好きだったので、ぼーっと見ていました。

kazu

とくに直前のグランプリファイナルで浅田真央ちゃんが初優勝したとき「ウソヤロ…」という感覚になったのを覚えています。技だけで点数が伸びる、という風に採点方法が変わったように感じました。

ただ技をつなげてるようにしかみえなかったので、そこからフィギュアがおもしろくなくなってしまいました。

なので、勉強がメインでフィギアは「ながら見」で、本当にたまたまみているだけ、という感覚でした。

でも上位の選手は見たことがあり、だんだんテレビに惹き込まれていきました。

荒川静香さん登場

ショートを見ていなかったので荒川静香さんの調子はまったくわかりませんでした。

ですが、出てきた瞬間の衣装に「あっ、しっかり見よう!」となりました。そして、終わった後泣きました。

荒川さんのフィギュアスケートは「踊り」をみているようでした。しなやかさに度肝をぬかれました。すっと高いジャンプ。きれいに伸びたI字バランスで、手を放して滑っていく。やわらかい背中のビールマン。そして荒川さんの代名詞「イナバウアー」。

解説で、トリプルジャンプがダブルジャンプになるミスがあったと言っています。この1つのミスがあったものの、ミスとは見えない演技でした。あとは、トリプル・トリプルのジャンプをトリプル・ダブルに変えていますが、これは荒川さんの「飛ばない」という決断だったようです。

振付に関しては得点のことを考えてか、同じ振付が何度か出てきます。同じ動きだと退屈になってしまいますが、技の完成度が高いのでもう一度見たくなる振付です。

そして演技を終えた後もポーズをしばらく決めていたり、途中嬉しそうな顔は見せているものの、ガッツポーズをしない、というのも好きです。曲の選曲、衣装、髪型もいい。体型が細すぎないのもいい。

kazu

僕の中でフィギアの完成形が、この荒川さんのトリノのフリースケートです。

荒川さんを取り巻く状況

日本中、真央ちゃんが出なかったことを残念に思っている中での演技でした。これは少しひどい言い方ですが、過度な期待をうけないことで、かなりリラックスしていたのではないでしょうか。

荒川静香さんはオリンピック直前にコーチを変更しました。タチアナ・タラソワから、ニコライ・モロゾフがコーチになりました。僕は勝手にケンカ別れしたのかな、と思っていました。

NHKバージョンの動画

そのタラソワコーチが演技の初めからリンクのそば、五輪マークが書いてある青い幕のとなりの「かぶりつき席」で観ています。荒川静香さんが最後ポーズを決めた時うしろに映っています。そこにはタラソワコーチのニコッという笑顔が…。泣けます。

荒川さんの動画をみると僕は絶対泣きます。イナバウアーで涙がツーっと…。得点に関係ないということでしたが、戻した判断は偉大です。

ブログでは動画が貼れないので、こちらのリンクからどうぞ。
Shizuka Channel 003 Trandot Torino Olympic FP HD 荒川静香

日本語の実況・解説も好きです。

印象的なセリフ

「身体がよく動いていますね・・・」
「ショートプラグラムの時の倍ぐらい・・・、良い伸びのスケートですね。」

実況の方が落ち着いた声で、後半ほとんどしゃべらないスタイルで好感を持ちます。

NBCバージョンも好き

Shizuka Arakawa Olympic FS (NBC)

演技前に、「トゥーランドットに変更したことに言及し、この場所でやることで魔法が起きるかもしれない」と解説。

イナバウアーをしたときに、女性の解説の方が「ゴージャス!」と一言。

kazu

この一言、共感・・・。

そして「世界中のフィギュアスケーターが憧れるような演技をやりとげました!」というコメントもなんか嬉しくなってしまいます。

点数が出たあと荒川さんに笑顔があふれます。「彼女がこんなに笑っているのを見たことがない。」という解説も面白いです。

満場一致の金メダルです。審査員のジャッジと観客の盛り上がりに乖離がない、というのも素晴らしい点です。

得点表示いらない

ここから物申す感じになっています…。

荒川さんの映像は、演技中の細かい得点表示がないのも好きです。最近のフィギアは演技中に細かい得点表示が出ますが、個人的にあまり魅力的じゃなくて・・・。

今の採点方法で競っているフィギュアスケーターは技術力が高いものの、同じ技の勝負で、技の完成度で戦っています。身体能力がかなり関係してくるので、本当に大変だと思います。

荒川静香さんのイナバウアーが本来削られる振付だったように、得点と関係のない技はどんどん切り捨てられてしまいます。こうした技がその人の個性をつくっている気がするんですが…。

ジャンプが得意な人はぼんぼん飛べばいいし、演技を重視したい人がいてもいい、身体の柔らかさや、高速回転とか、それぞれが得意なことをやっているほうが魅力的です。

ジャッジはわかりやすくなっていると思うけど、表現としてはおもしろくないです。

得点方式への疑問

例えば昔、疑問に思ったことがあります。

謎の評価

「ストレートラインステップシークエンスを片足でずーっと踊っています!」
「素晴らしい!!」

と評価されていました。

ただ、僕は「両足使って踊ったほうが、もっと表現の幅が広がるんじゃないか…」と個人的に思います。技術が上がりすぎて、片足だけで滑るすごさが全然伝わってこないです。

僕は、もっとシンプルにそれぞれの選手の特徴ある踊りがみたいです。

今はフィギュアスケートの過渡期なような気がしています。ポイント制になってから、テクニック重視に針が振り切れている気がします。きっと5回転ジャンパーとか出てくるんじゃないでしょうか。

スゴイけど。確かにスゴイけど、そこじゃない感…。

ザギトワがオリンピックで優勝した時に「あ、終わったな」と本気で思ってしまいました。

今のフィギュアは技の組み合わせをみているという感じが強く、体操を見ているみたいです。なので、フィギュアは観なくなってしまいました。

もうひとつ気になるのは最後のポーズ。すごく体操みたいです。体操選手は最後ポーズを決めますが、大半の選手が余韻なくポーズを解いてしまいます。体操はそういう競技だと思っているのでなんとも思っていなかったのですが、フィギュアだと話が変わってきます。フィギュアでもそういう選手が多くなっているので、最後のポーズは長めに決めてほしい、と思っています。

kazu

でも絶対、表現力の高い選手が出てくるはずで、技術と表現力を併せ持つ人材が出てくれば、全員がそっちの方向にいくんじゃないか、と期待しています。

さらに深堀り

さらに深堀りをしたい方向けです。荒川静香さんのインタビューと動画がオススメです。

動画はネットで「荒川静香 金メダルへの道」でかんたんに探すことができると思います。リンク切れになってしまうことが多いので、動画をもとに制作された本を紹介します。

Youtubeのおかげでいつでも荒川静香さんの映像が見られます。

kazu

ということで今回は「トリノオリンピックの荒川静香さんの演技」でした。
ありがとうございました。