jazz

「ロミオとジュリエット」のバルコニーシーンはどういう風に作っている?
もっとバルコニーシーンを深めたい。
リハーサルは見られる?

ダンサーのリハーサルの姿を見てみたい!

僕も同じように思っています。嬉しいことに、バレエのリハーサル映像がyoutubeなどで見られるようになりました。リハーサルでは、トップダンサーの素の姿、役に対する姿勢が見られます。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録あり。ぜひ男性にもバレエを観に行ってもらいたいと思っています。

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kazu

今回は、ロイヤルバレエ団のyoutube映像からバルコニーシーンの解説です。インタビュー映像とリハーサルの様子も一緒にどうぞ。

※5分ほどで読み終わる記事です。この記事はバレエを見始めた方のために書いています。マクミラン版のバルコニーシーンを見るポイントがつかめると思います。

「ロミオとジュリエット」バルコニーシーンのリハーサル(ヤスミン・ナグディとマシュー・ボール)

奥が深いマクミラン版バルコニーシーン

ケネス・マクミランの傑作といわれる「ロミオとジュリエット」。絶対に欠かせないシーンが、このバルコニーシーンです。

この記事でかなり詳しくバルコニーシーンを解説しています。

また、今回のリハーサル映像で登場するヤスミン・ナグディとマシュー・ボールは、ロイヤルバレエ団の若手かつ二人ともイギリス人なので、かなり人気があります。

レスリー・コリアによるリハーサル

意訳しています。

リハーサルの登場人物

コーチ:レスリー・コリア(L)
インタビュアー:ダーシー・バッセル(D)
ふたりとも伝説的なロイヤル・バレエ団のプリンシパルでした。

ジュリエット:ヤスミン・ナグディ(Y)
ロミオ:マシュー・ボール(M)

(D)「今からジュリエットのリハーサルが始まるけど、スタジオに入ってまず考えることは?」

(Y)「ジュリエットという役は、『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』のように、バランスをキープし続けたり、32回転回ったりといったものすごい技術が必要とされるわけではありません。ジュリエットを演じるうえで重要なことは、物語を伝えることだと考えています。

0:30~

(L)「では『バルコニーシーン』から始めましょう。マシューが駆け寄ってくるところからね。」

(D)「ヤスミンはレスリー・コリア(かつてロイヤルバレエ団のプリンシパルでジュリエットを当たり役にし、数多くのロミオと踊った)をコーチにしているけど、振付であるケネス・マクミランから何年も直接指導を受け、いろんなパートナーを相手に踊ったレスリーの経験はどう生かされていると思う?」

(Y)「レスリーの知識はとにかく深いです。なにより、振付のケネス・マクミランから直接指導を受けていたのは素晴らしいことです。

(L)「倒れる前にロミオをしっかり見る。目が合うことにより、倒れ込んでしまうのよ。」

1:10~

(Y)「私が子供のころレスリーがプリンシパルとして活躍し、擦り切れるほどビデオテープを観ていました。そんな憧れのレスリーから直接指導を受けられるなんて、とにかく感動的です。そしてレスリーのアドバイスは私の踊りに大きな影響を与えています。レスリーの指導は的確で、目線が違う、足の置く位置が違うというちょっとしたことも彼女にはすべてお見通しです。だからこそ、私は自信を持って踊れるようになっています。

1:35~

(L)「腕を上にキープしたままで…。いいわ。とてもいい。これだけは忘れないで。やーたー、やーららーん」

1:47~

(D)「レスリー。今、リハーサルを見させてもらいましたが、彼らがより自由に表現するために技術的成長するためにどのようにリハーサルを組み立てていますか?」

(L)「そうね…。実はテクニックに関してはそこまで指摘することはなくて…。というのも、ふたりはすでに素晴らしい技術があるから。踊ることで感じ…、物語を踊り…、物語を伝えるために踊る…。私は演じることが大好きなので、私自身が安定した指導をし、振付を理解する。これが彼らにとって役立つと考えているの。」

(L)「手を下ろした瞬間に、体中から湧き出てくる喜びが消えてしまってるわ。」

(D)「レスリー、あなたの演じた素晴らしいジュリエット…。」

(L)「(レスリー・コリアの『そんな、そんな』という表情)」

(D)「ヤスミンはあなたを彷彿とさせるジュリエットを技術的に美しく表現していると思います。でも大事なのはステップとステップのつながりが途切れないことだと思っています。

2:33~

(L)「そう。その通り。ステップのつながりがすべてと言ってもいい。それくらいステップは自然じゃないといけない。この作品に関しては、観客はテクニックを見たいわけではないの。ただ、テクニックが完璧になると、自由に表現することができるようになるの。」

(L)「ステップがとても自然で、本当に素晴らしいわ! 今の時点でふたりがこの状態でいるのがとても嬉しい。このおかげで、ふたりの演技面に注意を向けることができるからよ。ただ1つだけ気になるはポーズをとってしまっているところね。

(D)「マクミランはポーズをとるのを嫌っていたわね!! マクミランはきれいなポーズをとるくらいだったら、醜くても感情からわき出てくる動きの方が好きだった。」

3:05~

【ここで僕が好きなピルエットからロンデの振付が出てきます。すごくイイです。】

(D)「ヤスミンとマシューはとても若いカップル。ふたりがロミオとジュリエットを演じるとき、どう自信をつけさせていますか。」

(L)「ダーシーの言う通り、ふたりは若い。それは未熟ということだけど、同時に希望に満ち溢れているともいえる。ふたりはとても影響を受けやすい年齢。私はふたりが大好きだし、ふたりは観客から愛される必要があって、励ましてもらう必要がある。そうすることで自由に表現することが許されるのよ。

母性あふれる指導

最後のレスリーさんの翻訳はかなり難しかったです。ダンサーの成長を見守る母性をすごく感じました。

レスリー・コリアさんがコーチを務めるリハーサル映像はたくさん出ています。僕は高田茜さんがケガをしたときレスリー・コリアさんが指導していた映像をみたことがあります。すごく品があって、指導もすごく素敵で、レスリーさんのファンです。 

kazu

ロミオとジュリエットは本当に素敵な作品なので、ぜひ一度バレエを見てみてください!
ありがとうございました。