jazz

ジャズダンスはどう発展していった?
シアターダンスの父ジャックコールとは?
ジーン・ケリーが活躍?

前回は1930年代の「シアターダンス」を紹介しました。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。アメリカにダンス留学をしたときにダンスの歴史を学びました。アメリカではジャズダンス、モダンダンス、バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップジャズなどなどかなり幅広く踊っていました。

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kazu

今回は「モダンジャズダンス」を紹介します。

※3分ほどで読み終わる記事です。この記事はダンスを習いたい方からダンサーを目指している方向けの記事です。僕が習ったことや調べたことをもとに書いていることをご了承ください。

ジャズダンスの歴史(1940年代)モダンジャズダンスでバレエと融合

1940年代後半

1939年~1945年に起こった第2次世界大戦によりジャズダンスの発展は一度停滞します。

第2次世界大戦後、ジャズダンスは大きく変化し「モダンジャズ」というジャンルに発展します。

ジャズダンスの歴史の流れ(1940年代のアメリカ)

モダンジャズ

ジャズダンスはもともと多くの人が楽しむダンスで、ダンスホールなどで普通に踊られていました。

ですが、1940年代後半になるとジャズミュージックのリズムのパターンが複雑になっていきます。4拍子が途中で6拍子になったり、と変則的なリズムが登場するようになりました。

音楽が複雑になっていくのと同時に、ダンスも複雑になっていきました。

それに加え、難易度の高いバレエやモダンダンスのテクニックがジャズダンスに取り込まれていきます。

バレエやモダンダンスの基礎がしっかりあるジャズダンサーが増えてくると、一般の人たちが気軽に踊ることが難しくなっていきます。

このようにバレエやモダンダンスのテクニックを必要とするジャズダンスのことを「モダンジャズ」と呼びます。

めがね

ジャズダンスを観たことがある人は、このモダンジャズダンスがジャズダンスをイメージする人が多いと思います。

プロのダンサーたち

そしてプロのダンサーたちが登場するようになりました。

プロのダンサーが登場し、テクニックが難しくなっていきます。そして、プロのダンサーや振付家の登場で、ジャズダンスが洗練されていきます。

モダンジャズの発展に関しては、重要な人物がいます。

ジャック・コール

「シアターダンスの父」と呼ばれるジャック・コール(1911~1974)です。ジャズダンスに、バレエ、モダンダンスだけでなく、東洋の民族ダンスも取り入れました。

モダンジャズの特徴

足を高く上げる
回転技
膝を曲げたり、低い重心
上半身を柔軟に使う

バレエのテクニックだけでなく、コントラクション(背骨を丸める)といったモダンダンスのテクニックがふんだんに入っています。

ジャック・コールのおかげでジャズダンスの動きのバリエーションが一気に増えました。

そのため、ジャック・コールが「シアターダンスの父」と呼ばれるようになりました。

Tars and Spars

こちらは1946年に公開された「Tars and Spars」というミュージカル映画です。このシーンではいろいろな国の伝統舞踊にバレエやモダンダンスの要素が入っています。

紳士は金髪がお好き

ジャックコールの一番有名な作品はマリリン・モンロー主演の「紳士は金髪がお好き」のこのシーンだと思います。「ダイアモンドは女の子の一番の親友」。

「Tars and Spars」では主演する俳優たちがしっかり踊っていました。ですが、マリリン・モンローのシーンでは、マリリンがそこまで踊っていません。

歌はマリリン・モンローが歌っているわけではありません。ただ、歌の吹き替えは比較的かんたんにできますが、踊りの吹き替えはなかな難しい。ジャック・コールは踊りがそこまで達者でなくても、ミュージカルの主演ができる、という形をつくりました。

踊りが苦手でも人気スターがミュージカルに主演することができるようになりました。

ジーン・ケリー

そして1942年にデビューを果たしたジーン・ケリー(1912~1996)が登場します。「雨に唄えば」「踊る大紐育(ニューヨーク)」「巴里(パリ)のアメリカ人」という大ヒット作に出演し、自身で監督・脚本・振付も行いました。

ジーン・ケリーはジャズダンス、タップ、アクロバットすべてに素晴らしいテクニックを持っています。

錨を上げて

1945年公開の実写とアニメが融合された人気のある作品です。ジーン・ケリーと一緒に踊るのは「トムとジェリー」のジェリーです。

ジーン・ケリーの踊りはとにかくパワフルです。重心がしっかりしていて、身体がブレません。この映像からわかるように身体能力が高く、ジャズダンスにアクロバティックな要素がどんどん入っています。

体操的な要素がジャズダンスに入りモダンジャズダンスが確立されていきました。

雨に唄えば

誰もが一度は聞いたことのあるこの曲。1952年公開の「雨に唄えば」です。

憂鬱な雨さえも楽しくしてしまうジーン・ケリーなのでした。

一度は観るべきミュージカル映画代表の作品です。

モダンジャズダンスが登場したことで、ジャズダンスがバレエやモダンダンスにも影響を与えるようになります。

kazu

今回は「モダンジャズダンス」の紹介でした。次回に続きます。
ありがとうございました。