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ジェームズ・リプトンさんをご存知でしょうか?

NHKのBSでかつて放送していた「アクターズ・スタジオ・インタビュー」の司会者です。俳優の本音を引き出すインタビューに定評がありました。

そのジェームズ・リプトンさんが2020年3月2日にお亡くなりになりました。

※3分ほどで読み終わる記事です。ジェームズ・リプトンとアクターズ・スタジオ・インタビューの情報を網羅します。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録あり。劇場が大好きで、ひとり映画も大好きです。最近は便利すぎてAmazon Primeで映像みまくっています。

「アクターズ・スタジオ」のジェームズ・リプトン死去。生きるヒントをくれる番組

ジェームズ・リプトン

ジェームズ・リプトンはニューヨークにある「アクターズ・スタジオ」という俳優養成学校で、副学長、演技指導、演出家として活動していました。アクターズ・スタジオはスタニスラフスキー・システムという演技論を教えてくれる学校です。

ジェームズ・リプトンは、同じくニューヨークにあるペース大学の演劇科の学部長もしていました。

スタニスラフスキー・システム

少し話が脱線しますが、スタニスラフスキー・システムをご説明します。

スタニスラフスキー・システム

演じる人物を深く作りこんでいく演技法

舞台上で演じる人物には人生があります。どこで生まれ、どんな家族構成で、何が好きで、何が嫌いか。この人物像をできるだけ深く作りこむのがこのスタニスラフスキー・システムです。日本ではメソッド演技とも呼ばれ「役を作りこめば作りこむほど、その役の深みが増す」と言われています。

ぼくもこのスタニスラフスキー・システムをもとに舞台活動をしていました。ですが、これはなかなか一筋縄ではいかない方法なので、興味がある人がいればいつか記事にしたいと思います。

アクターズ・スタジオ・インタビュー

ジェームズ・リプトンが学校運営と同時におこなっていたのが、TVショーの「アクターズ・スタジオ・インタビュー」です。

原題は「Inside the Actors Studio」。このインタビューは「アクターズ・スタジオ」の授業の一環として行われ、スタジオで観覧しているのはアクターズ・スタジオの生徒たち。アクターズ・スタジオの授業を覗いてみよう、という意味合いで「Inside」という言葉が使われていると思います。

2020年時点で第23シーズンが放送されています。エミー賞に20回以上ノミネートされ、2013年に受賞しています。ジェームズ・リプトンは番組がはじまった1994年から2018年まで担当。エピソード数は270ほどになります。

とにかくジェームズ・リプトンの下調べがすごくて、出演作品を全部みることはもちろん、俳優の細部まで調べ上げてからインタビューを行います。いつもとは違う俳優の一面がみられるので、僕も大好きな番組でした。

生きるヒントが得られる

ジェームズ・リプトンは鋭い顔をしていて、こだわりが強い印象をうけます。振付家のモーリス・ベジャールにどことなく似ていると僕は思っています。どうでしょうか?

モーリス・ベジャールはすでに他界していて、「ボレロ」の振付で有名です。

「アクターズ・スタジオ」は映画ファンがみていることが多いと思いますが、実は誰がみても楽しめる番組です。

俳優や監督たちは自分の俳優論をもちろん語るんですが、同時に生き様を語ることが多いです。そのため生きるヒントを得ることができる番組だと思います。

俳優の人生は順風満帆とはいきません。成功までに浮き沈みがあります。それを語ってくれるのがこの番組の醍醐味です。

司会のジェームズ・リプトン、ゲスト、そして聴講する学生。全員がすごく情熱をもっています。そうしたこともあり、めったにテレビのインタビューに出ないような俳優が登場することもある番組でした。ゲストがジェームズ・リプトンや学生たちに心を開き、ざっくばらんにいろんな話をするとてもいい番組でした。

残り時間はキープするべき?

意見が分かれる部分があるとすれば、ジェームズ・リプトンはときどき話をバッサリ切って次の質問にいってしまいます。

ジェームズ・リプトンは自分で用意した質問はできるだけ聞きたいタイプのように思えました。ぼくは授業の一環ということもあり、制限時間があるのでしょうがないかな、と思っています。

ですが、インタビューではゲストがのってくることもあります。「その話もっと聞きたい!!」と思うこともあったので時々残念に思うことがありました。

笑福亭鶴瓶の「A-Studio」の土台?

日本で放送されている笑福亭鶴瓶さんによる「A-Studio」。たぶん「アクターズ・スタジオ」が下敷きになっていると、僕は勝手に思っています。番組名からしてオマージュ感があります。「A-Studio」はもう少しゴシップ的な面が強いですが、笑福亭鶴瓶さんが自ら調べるという点や、ミュージシャンが来たときには鶴瓶さんが曲を全部聞いているといった点はジェームズ・リプトンと同じです。

世界中に影響を与えたジェームズ・リプトンの「アクターズ・スタジオ」は100以上の国で放送されています。

ブラッドリー・クーパー

たぶん「アクターズ・スタジオ」を見ているほとんどの人がベストエピソードに上げるのが「ブラッドリー・クーパー」の回だと思います。ブラッドリー・クーパーは「アクターズ・スタジオ」の卒業生です。卒業生の中ではじめて「アクターズ・スタジオ」に出演しました。

ショーン・ペンの回では、若きブラッドリー・クーパーが質問しています。


Bradley Cooper vs Sean Penn (Inside The Actors Studio)

そしてブラッドリー・クーパー本人のインタビューではご両親が目の前に登場しました。サービス精神旺盛なブラッドリー・クーパー。本人が涙する場面もあり、かなり感動的な回でした。

ちなみに、ブラッドリー・クーパーはいつもお母さんとアカデミー賞に出席。好感度上がりまくりです!

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ジェームズ・リプトンの奥様は日本人

ジェームズ・リプトンはとてもおもしろい人物です。ポン引きをした過去をさらりと語ってしまうような人で、この過去が原因で叩かれたこともありました。そんなジェームズ・リプトンの奥様は日本人、もしくは日系人です。Kedakai Turner(ケダカイ・ターナー)さんという名前です。すんごい不思議な名前・・・。

もともとはモデルとしても活躍していた方です。生涯のなかで一番の出来事として「奥様と結婚したこと」とインタビューで答えています。日本人として嬉しくなってしまうのでした。

またNHKでアクターズ・スタジオの再放送してくれないかなー、と期待しています。

kazu

今回は「ジェームズ・リプトン」に関しての記事でした。
ありがとうございました