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「コッペリア」はどんなストーリー?
初心者でも楽しめる?
見どころは?

バレエダンサーが人形を演じる「コッペリア」。まばたきをしないダンサーもいてプロ根性が試されるバレエです。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録あり。

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kazu

今回は「コッペリア」を10倍楽しめる作品解説です。

※3分ほどで読み終わる記事です。どのバージョンでも楽しめるような内容になっています。

フレッシュなキャストを楽しむバレエ

コメディ要素がたくさん入っている楽しいバレエです。

「白鳥の湖」を大規模なバレエとするならば、「コッペリア」は中規模のバレエです。登場人物が多いわけではないので、ストーリーがすんなり入ってきます。

「コッペリア」はスピーディーでパワフルな振付が多く、若手ダンサーが大活躍する作品です。もちろんベテランダンサーが登場することもありますが、若手が多く配役される傾向があります。

とくに主役のスワニルダは大抜擢もよくあります。バレエ団がどのダンサーを推しているかわかる作品となっています。

初演:1870年5月25日

パリ・オペラ座バレエ団(フランス)

振付:アルテュール・サン・レオン
音楽:レオ・ドリーブ
原作:E.T.A.ホフマン「砂男」

登場人物

ポーランドの田舎が舞台です。

主な登場人物

スワニルダ:活発で美しい村の少女
フランツ:スワニルダの恋人。気のイイお調子者の青年

コッペリウス博士:村の変わり者の発明家
コッペリア:等身大の美しい人形。コッペリウス博士がつくった

コッペリアが主役ではなく、あくまでスワニルダとフランツが主役です。

ここからは「コッペリア」のあらすじとポイントです。

第1幕

変わり者のコッペリウス博士の家は広場に面している。2階の窓辺には美しい少女が…。いつも窓辺でコッペリアが本を読んでいる。

広場ではスワニルダやフランツ、仲間たちが楽しく過ごしている。みんなコッペリアに興味津々。だけど、コッペリアはそっけない。

スワニルダはコッペリアに手を振るがまるで無視。なんともおもしろくない…。しかも恋人のフランツはコッペリアが気になる様子。ますます気に入らないスワニルダ。

日が暮れるとコッペリウス博士が出かけていく。しかし、博士が家のカギを落としてしまう。スワニルダがそれに気づきカギを拾う。謎多きコッペリウス博士の家が気になるスワニルダは友達を連れ家に入っていく。

フランツがはしごを持ってやってくる。コッペリアが気になるフランツも博士の家に侵入してしまう。

カギがないことに気づいたコッペリウス博士。しばらくしてから戻ってくる。家のドアが開いていることに気づき慌てて家に入っていく。

麦の穂の踊り

麦の穂を振ったとき、音が鳴ると「恋人の変わらぬ気持ちが証明される」という恋占いがあります。

この占いをモチーフにスワニルダとフランツの主役カップルによる踊り(パ・ド・ドゥ)があります。麦の穂を振っても音が聞こえない2人…。恋の行方がわからない不安な気持ちがうまく表現されている踊りです。

ナターリヤ・オシポワとヴャチェスラフ・ロパーチン(ボリショイ・バレエ団)による踊り。演劇的な側面が強い場面です。

第2幕

コッペリウス博士の家に侵入したスワニルダたち。なんとも不気味な雰囲気だが、家の中には機械じかけの人形がたくさん並んでいる。スワニルダたちは好奇心旺盛にいろいろいじってしまう。

たまたまレバーを触ったとき、カーテンが勢いよく開く。そこにはコッペリアが座っている。するとコッペリアがぎこちなく動き出す。スワニルダに手を振ったと思ったら、また座って本を読む。

スワニルダがコッペリアに話しかけても反応がない。不思議に思ったスワニルダが心臓に耳を当ててみると何も音が聞こえない…。ここでコッペリアが人形だと気づく。

そこにコッペリウス博士が戻ってくる。驚いたスワニルダたち。全員逃げるように家を飛び出していく。しかし、スワニルダが逃げ遅れてしまい、コッペリアがしまわれているカーテンの中に逃げ込む。

そんな中、フランツが窓から侵入する。気づいたコッペリウス博士がフランツをつかまえ、眠り薬を盛る。コッペリウス博士は黒魔術を使い、フランツの魂をコッペリアに入れてしまおうとたくらんでいる。

フランツとコッペリアを並べ、黒魔術をためすコッペリウス博士。最初ぎこちなかったコッペリアの動きがどんどん滑らかになっていく。

実はコッペリアは人形ではなく、スワニルダがなりすましていたのだった。

眠っているフランツをどうにか助け出そうとがんばるスワニルダ。ついにフランツが起き、スワニルダと一緒に逃げ出すことに成功。

ことの真相を知ったコッペリウス博士は落胆する。最後に残ったのは服を脱がされバラバラとなったコッペリアの人形。コッペリアを抱きしめる姿がなんとも悲しいのであった。

コミカルなシーン

スワニルダがコッペリアに化けるシーン。

マリアネラ・ヌニュス(英国ロイヤル・バレエ団)による踊り。途中途中スワニルダの側面が出てきて笑いあふれるシーンです。

第3幕

結婚式のシーンです。ここからはストーリーはなく、たくさんの踊りが登場します。

「時の踊り」「あけぼのの踊り」「祈りの踊り」「麦刈りの踊り」「花嫁花婿の踊り」と印象的なタイトルがダンスについています。

ぜひダンスを楽しんでください。きっと聞いたことがある曲も出てくると思います。

マリアネラ・ヌニュス、ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ団)による最後の踊り(グラン・パ・ド・ドゥ)です。

映像作品

「コッペリア」は全幕作品の中でもあまり映像が発売されていません。

最新の映像として英国ロイヤル・バレエ団のDVDを紹介します。さきほど紹介したマリアネラ・ヌニュスとワディム・ムンタギロフが主演です。

映像作品としては一番おススメです。

kazu

以上、初心者のためのバレエ「コッペリア」でした。
ありがとうございました。