「ビッグ・リトル・ライズ」のあらすじは?
映画サイトでの評価は?
印象に残ったシーンは?
なかなかの問題作です…。
エミー賞で話題になっていて、俳優陣がとても豪華なのですごく気になっていました。
HBOが制作しているドラマということもあり、放送コードに縛られない大胆で過激な描写と重厚な脚本が特徴です。
あとは単純に僕はリース・ウィザースプーンの出演している作品が好きです!!
元劇団四季、テーマパークダンサー。年間100公演ほど舞台を観に行ったことのある劇場フリーク。社割で映画が1,000円で観られたときは毎週劇場へ行っていました。最近はネットで映画をたっぷり。
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この記事は「ビッグ・リトル・ライズ」のあらすじと感想、映画サイトの評価です。
※3分ほどで読み終わる記事です。この記事を読むと、きっと映画が見たくなると思います。映画を見終わったあとは誰かと一緒に感想を言い合いたくなってしまいます。そんな気持ちになっている方に向けた記事にもなっています。(基本的にポジティブなことしか書きません。)
頭脳派女優リース・ウィザースプーン
主演・製作総指揮をリース・ウィザースプーンとニコール・キッドマンがつとめています。
ゴールデングローブ賞をとった時のスピーチ映像です。リース・ウィザースプーンのコメントが素晴らしいです。
Big Little Lies Wins Best Limited Series at the 2018 Golden Globes
「ビッグ・リトル・ライズ」では家庭内の様々な問題が描かれていますが、リース・ウィザースプーンのスピーチを意訳してみます。
「ふだんの生活の中で難しい問題が多々起こりますが、この作品では他者から計り知れない秘密の部分を描き出しています。私は間違っていること(虐待やハラスメント)を声に出し始めた人たちを讃えます。本当に勇気がいることです。虐待やハラスメントを扱う作品がもっと出てほしいと思っています。虐待、差別、ハラスメントを受けている人々で何も声を上げられないことももちろんあると思います。ですが、声を上げるときが来ました。私たちが全力でサポートします。」
2018年は、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ騒動で女性たちが全員黒でドレスアップし会場に登場し大きな話題となりました。黒いドレスは抗議の意を表しています。
「セクハラや性的虐待を見て見ぬ振りをするのは終わりにする」という「#MeToo」運動と、このスピーチが完全にリンクしていて、本当に頭のイイ女性だと実感できる動画です。
リース・ウィザースプーンはスピーチがうまいし、声がよく通るし、発音もすごくきれないので英語を第2言語で話す人にとって非常にありがたい!!
「ビッグ・リトル・ライズ」のあらすじ
舞台はカリフォルニア州モントレーの高級住宅街。立ち並ぶ豪邸、ビジネスで成功する夫、そして可愛い子どもたち、すべてが完璧に見える彼らのセレブライフ。
そんなある日、子どもたちの通うエレメンタリースクールで謎の事件が起こる。子どもたちのささいなトラブルをきっかけに炙り出される偽りに彩られたママたちの赤裸々な裏の顔。
子育て、不倫、DV、離婚など、夫婦間において女性が抱える悩みや秘密を描く一方誰が“加害者”で、誰が“被害者”なのか、最後まで明かされない誰しもが加害者にも被害者にもなりえる綿密に計算しつくされた珠玉のサスペンス。
Amazonプライムに入っていると追加料金かからずシーズン1を視聴できます。1話50分で、7話というのもとても観やすいです。
評価は高い?低い?
評価も高いですが、サイトに行くとコメントが多くもあり、高評価が並んでいます。特に女性からの評価が高いです!
キャスト
製作総指揮・脚本:デヴィッド・E・ケリー
監督:ジャン=マルク・ヴァレ、アンドレア・アーノルド
役名:役者(吹替版)
マデリン・マーサ・マッケンジー:リース・ウィザースプーン(小島幸子)
セレステ・ライト:ニコール・キッドマン(田中敦子)
ジェーン・チャップマン:シャイリーン・ウッドリー(寿美菜子)
レナータ・クライン:ローラ・ダーン(塩田朋子)
ボニー・カールソン:ゾーイ・クラヴィッツ(鷄冠井美智子)
ペリー・ライト:アレクサンダー・スカルスガルド(桐本拓哉)
エド・マッケンジー:アダム・スコット(加瀬康之)
製作総指揮・脚本のデヴィッド・E・ケリーがさすがだな…、と。ちなみにデヴィッド・E・ケリーはミシェル・ファイファーの旦那さん!
デヴィッド・E・ケリーが製作総指揮をつとめた「アリー my Love」というドラマが好きでした。
役にハマりまくり
俳優陣がすごいハマってます。リース・ウィザースプーンのどすこい母ちゃんっぷりが楽しいです。そして、ニコール・キッドマンのそこはなかとなく漂う暗さが今回の役とすごーくマッチしています。
少しネタバレしちゃいます。
ニコール・キッドマンは家庭内暴力に苦しんでいる役です。ちょうど家庭内暴力を扱った江國香織さんの小説「思いわずらうことなく愉しく生きよ」を読んだばっかりで題材が似ていました。
アメリカの「ビッグ・リトル・ライズ」でも日本の「思いわずらうことなく愉しく生きよ」でも家庭内暴力は国によって大きな違いはない、という不思議な感想を持ちました。
僕は留学前、「アメリカ人は意見をはっきり言って、自分の思うままに生きている!」という恐ろしい誤解をしていました。リース・ウィザースプーンの大ヒット作「キューティー・ブロンド」のようなハリウッドが作る自由人がたくさん登場する作品ばかり見ていたせいですね。
アメリカ人は日本人と同じようにしっかり空気を読むし、理不尽なことに歯を食いしばっている人、気の小さい人もたくさんいました。日々の生活の悩みは経済状況が似ていればどの国でも大きな違いはないんだと思います。
「ビッグ・リトル・ライズ」ではいろいろな問題が出てきますが、結局のところ当事者にならないとどう反応するかわからない。不倫でも家庭内暴力でも、ご近所トラブルでも口ではダメだとわかっていても、どう反応するかなんてその状況にならないとわからないものです。こうした問題はよっぽどのことがない限り、口にすることもありません。
家庭内で起こる問題は当事者同士にしかわからず、気づくことは本当に難しい。「思いわずらうことなく愉しく生きよ」では暴力にさらされる女性の母親が、「家に帰って自分たちで解決しなさい」みたいなシーンがあります。それに対し妹は「絶対に許しちゃだめ!!」という。
普通に考えると「母親が娘を守らないの!!!」という感想なのですが、どの時代に生きたかが、こうした問題は非常に複雑に絡んでくるんだな…と思いました。
「ビッグ・リトル・ライズ」に関しても人物同士のかかわり方や、登場人物のキャラクター描写がとても丁寧で、人間的で、おろかで、どっぷりハマりました。
シーズン1である程度の結論が出ますが続編(シーズン2)も制作されています。大御所メリル・ストリープも登場しています。Amazonプライムで流してくれないかな~、と思っています。
好きな作品
リース・ウィザースプーンは、出始めのころからいい作品にたくさん出ている印象です。ひと癖ある「しゃくれ系美人」で僕も大好きです。
当たり役も多く、豪華なキャストに囲まれている作品も多い。そんな中でも主演も張れるのがリース・ウィザースプーンだと思います。好きな作品を少しご紹介。
「クルーエル・インテンションズ」
18世紀のフランスの小説『危険な関係』の現代版ですごくスタイリッシュな作品。今は離婚してしまいましたが前夫のライアン・フィリップと共演。中学の頃に見てすごく影響された作品です(笑)
「カラー・オブ・ハート」
何もかもが完璧に思える50年代の白黒テレビドラマの世界に主人公の兄妹ふたりが入り込みます。その世界が色づいていくのですが、多様性を描いているとても素敵な作品です。脚本がとにかくいいです!!
「メラニーは行く!」
能天気なラブコメの女王街道をまっしぐらにひた走っていた時の作品です。この後くらいから路線がどんどん変わっていきます。でも能天気なリース・ウィザースプーンはやっぱりいいんですよね(笑)
そういえば、海外ドラマの「フレンズ」ではレイチェルの妹役でも存在感を放っていました。
リース・ウィザースプーンの人となりがすごくわかる記事がVOGUEに載っています。(2019年3月の記事)
曲の選曲がすごくイイ
挿入されている曲にも実は意味があるみたいです。歌詞まで気を配ることができるといいんですが、今度見るときはまた注目したいと思います。
現代の問題をすごく掘り下げている作品なので紹介しました。注意事項としてはニコール・キッドマンが脱いでいたり、お色気シーンがあるので、家族でみるのはおススメしないかも…。
動画配信サービスで映画をたっぷり
Amazon Prime で無料でシーズン1が視聴できます。
「Amazon Prime(安い)」「U-NEXT(多ジャンル)」「WOWOW(舞台も配信)」は豊富なコンテンツ量を誇ります。

今回は「ビッグ・リトル・ライズ」のご紹介でした。 ぜひぜひチェックしてみてください。
ありがとうございました。
映画、テレビ、海外ドラマ、アニメ、本などエンターテイメントで感動したものを紹介します。